豚肉は肉類の中で最もビタミンB1を豊富に含有しており、その量は牛肉の約10倍!(五訂食品成分表による)可食部100~120g程度で、1日の必要量を摂取することができます。
糖質や脂質をエネルギーに変える働きを持つビタミンB1は、体が疲れてエネルギーが必要な時に不足しやすくなります。
炭水化物をしっかり食べても、ビタミンB1が不足していては糖質がエネルギーにならず、特にブドウ糖を主なエネルギー源とする脳や神経に影響が現われます。
ビタミンB1は自律神経のバランスを整えてくれるので、肉体的な疲労だけでなく、ストレスを感じるなど精神的に疲れた時にも、ビタミンB1を豊富に含んだ豚肉の摂取が効果的です。
ビタミンB1の吸収を助けてくれるのが、らっきょうに含まれるアリシンという物質です。
アリシンは糖質を分解しエネルギーを生み出すビタミンB1の働きを効果的に持続してくれるため、疲労の回復や夏バテ防止に役立ちます。
だから、ポークカレーとらっきょうの組み合わせがポイントなんです。
監修:松山大学 薬学部 岩村樹憲 教授