「岩下の新生姜」は、1987年発売のロングセラーです。幅広い年代のお客様に、世代を超えたご愛顧を頂いております。とりわけSNSでは、毎日沢山の「おいしかった!」というお声が溢れ、途絶えることがありません。それは、私達の喜びであり、誇りでもあります。もっと「岩下の新生姜」の美味しさ・楽しさを、広く世の中に伝えたい。いろいろな召し上がり方をお試し頂きたい。そう強く願っています。それは、ほんの少し、食卓を美味しく、楽しくすることを通じて、世の中をよりよくすることにつながると、私達は信じています。
「岩下の新生姜」は、特別な原料の栽培方法や独自の加工技術、調味処方を基本に、時代の要請に応え、常識にとらわれずに挑戦する姿勢で、減塩、合成着色料・保存料不使用、賞味期限延長、常温保存可能品、機能性表示食品等の商品開発・改良を実現してきました。しかし、長く愛されてきた商品は、かんたんに「味」を変えるわけにはいきません。ミクロ経済学に「限界効用逓減の法則」が知られています。同じ食品を食べるとき、1つ目の満足は大きいけれど、2つ目、3つ目と食べるとき、1単位あたりの満足は落ちてゆく。新製品が常にお店の棚の主役となっているのは、それが理由と思います。初めて出会う驚き。初めての喜び。それらは、ロングセラーには望みにくいものです。
しかし、人間は舌や喉ごし、歯切れ、更には視覚、嗅覚などを通じて味覚をとらえますが、その美味しさは、脳で総合的に判断されています。食において、家族の幸せな笑顔や、懐かしい友との語らいが、最高のスパイスになるように、楽しさや誠実な姿勢もまた美味しさの重要な構成要素であると私達は考えます。たとえ慣れ親しんだ商品であっても、常に新しい話題があり、そのそれぞれがワクワクするような楽しさや驚きに満ちていたなら、きっと、お客様には、新しい美味しさを感じて頂けるはずです。まるで初めて出会う新製品のように。
私達は「岩下の新生姜」にその思いを込めています。味覚に直接訴える品質についても時代の要請に応えて向上させ続けることを決意していますが、それに加えて、いつも新しく楽しい「物語」を提供することで、お客様に、いつもフレッシュな美味しさを感じて頂きたいと願っています。例えば、様々な外部企業とのコラボは、おつまみやお菓子、飲料、加工食品、飲食店やアパレル、グッズなど、既に数百社との取り組みとなりました。岩下の新生姜ミュージアムなどを通じたイベントも、ひとつのイメージに拘泥することなく、老若男女、和洋中、様々にお楽しみ頂ける食品であることを示すべく、自由な発想で、驚きに満ちた楽しさを次々と提供し続けようとしています。
お客様が喜んで下さる限り、岩下の新生姜の世界観は、更に広がっていくことでしょう。ロングセラーでありながら、まるで新製品のように、出会う度に、お客様が新しい美味しさを見出して頂けるように。
いつも新しい物語を。岩下の新生姜。
岩下食品株式会社 代表取締役社長