冷えは万病の元。特に、現代人の低体温化に加え、冷房や、冷たいものの摂り過ぎによる夏の「内臓冷え」は、要注意!胃腸の働きを悪くするだけではなく、免疫力の低下や自律神経の乱れも…。夏に、だるい、やる気がでない、風邪をひきやすいなど体調がすぐれない人が多いのは「内臓冷え」が大きな原因といってよいでしょう。しょうがは血行をよくし体を温めます。とくにしょうがに熱を加えるとジンゲロールがショウガオールに変化し、より体の中心から温める効果が!冷えが気になる人はしょうがに熱を加えたおつまみがオススメです。
しょうがを普段からよく食べるけど、どんな時に食べると嬉しい効果があっておすすめなの?
教えて、石原先生!
爽やかな風味、ピリッとした辛味のしょうがは、お酒との相性バツグンなんですよ。しかも、嬉しい効能が4つもあるのでぜひお召し上がりください!
お酒のおつまみは高カロリーなものが多いですが、しょうがなら低カロリー。
しょうがには食物繊維が多いので、小腸で糖分や脂肪が血液中に一気に
吸収されるのを抑えてくれて、急激な血糖値の上昇を防ぎ、
カロリーの摂り過ぎや肥満の予防につながります。
「ジンゲロール」という成分が、血行を良くして代謝をアップ。
お酒やおつまみのカロリーをエネルギーに
変えやすくしてくれます。
しょうがには胃を健康にする健胃作用があり
消化を助けてくれるので、食後に
胃もたれを起こしやすい人にもピッタリです。
冷えるしイライラするし、むくみも取れなくって痩せない、しかもお肌の調子まで…。どうにかしたい!助けて石原先生!
お悩み1 冷えが気になる
お悩み2 イライラしてしまう
イライラはストレス、睡眠不足、運動不足、冷えなどが原因で気の巡りが悪くなっていると起こります。運動不足、湯船に浸からない習慣が増えている現代人に多いです。漢方では、気・血・水のバランスがとれている状態が健康。気の巡りをよくするには、ずばり血の巡りをよくすること!血が気を運びます。血の巡りをよくするためには、まずは十分な睡眠をとること、それから運動や入浴で体を温めること、そして、しょうがをしっかり摂ることです!漢方では、しょうがは「気剤」といって気の巡りをよくする作用があるので、イライラしがちな現代人にピッタリの食材です。
お悩み3 むくみがとれない
むくみの正体は体内に溜まった余分な水分。デスクワークや運動不足などで血行が悪く代謝が低い状態では、飲んだ水分も十分に代謝・排泄されず、体に溜まっていきます。余分な水分は体のあちこちに溜まり、冷えなど引き起こすだけでなく、0カロリーの水も体に溜まれば重さとなる!これが水太りの状態です。しょうがには全身の血行をよくして、発汗を促したり、腎臓の働きもよくするので尿の出がよくなる効果が。また、体内の水分代謝を上げて、体で使われる水分量も増えるのでむくみの解消にオススメ!
お悩み4 ダイエットがうまくいかない
しょうがは低カロリーで、食物繊維が豊富!しょうがの食物繊維が小腸での糖分や脂肪の吸収を抑えて、辛味成分であるジンゲロールが血行をよくし代謝をアップさせるので、しょうがはダイエットに欠かせません!食物繊維は腸内細菌のエサになり腸内環境を整え便通をよくするので、便秘の解消にも◎!さらに噛みごたえがあるので、噛むことによって脳の満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを抑えられ、ダイエットにオススメです。
お悩み5 お肌の調子が…
健康もダイエットも美容もすべて血流!と言っても過言ではありません。いくら水分を摂っても乾燥肌が改善されない人はたくさんいます。これは冷え性で血行が悪いと、血の巡りが悪く、水分が必要な肌にちゃんと届かないから。栄養も酸素も肌に届きにくいので、肌の新陳代謝が落ちてしまいます。しょうがの辛味成分ジンゲロールは全身の血行をよくし、肌の新陳代謝をアップさせ、乾燥による小じわ、たるみを防ぎ、肌にうるおいを与えます!また全身の血行がよくなり、卵巣での女性ホルモン分泌もアップ、しょうがの食物繊維で便通改善、美肌によいことばかりです!
トマトのリコピンには、メラニンの合成を抑える働きがあり、トマトのビタミンCには、美白効果、さらにコラーゲンの産生を促す働きが!豆腐のイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをし、ホルモンバランスを整え美肌につながります!