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熟成らっきょうについて



熟成らっきょうについて
 

らっきょう原料の種類
 らっきょうの原料は、下漬けの違いにより、「高塩らっきょう」と「熟成らっきょう」の大きく2つに分けることができます。

(1)高塩らっきょう
  20%前後の塩分で漬け込んだ、保存性を重視した原料。保存性に優れていますが、ガリガリとした食感になります。また、脱塩工程が長くなることから、らっきょう本来の旨味や風味が損なわれてしまいます。

(2)熟成らっきょう
  乳酸菌が活動しやすい10%前後の塩分で漬け込み、らっきょうの旨味と風味を生かした原料。らっきょうの多糖類が「果糖」に分解され、さらに「乳酸」が生成されます。この一連の流れを乳酸発酵といいます。

  乳酸発酵したらっきょうを、イワシタでは「熟成らっきょう」と呼び、乳酸発酵の進行度合いをコントロールしながら、年間を通じておいしいらっきょう漬をご提供しています。

熟成らっきょうの特長
 らっきょうの糖分、アク成分が分解され、らっきょう本来の奥深く風味豊かな味わいが引き出されます。シャリシャリっとした歯切れのよさ、つややかなアメ色がイワシタの熟成らっきょうの特長です。
 
グラフ:カルボン酸分析計による有機酸分析結果(らっきょう100g中の乳酸の含有率)
(当社調べ)

 有機酸分析結果では、イワシタの熟成らっきょうからは乳酸が検出され、高塩らっきょうからは検出されませんでした。イワシタでは、乳酸の添加は一切行っておらず、この乳酸は乳酸発酵の過程で生成されたものといえます。なお、生らっきょうの分析では、乳酸は検出されませんでした。
 
グラフ:ガスクロマトグラフィ質量分析計による含硫化合物分析結果(含硫化合物含有量の比較:当社熟成らっきょうを100とした場合)
(当社調べ)
 らっきょうの香気成分である含硫化合物の分析結果から、イワシタの熟成らっきょうは、含硫化合物が多く含まれていることが分かりました。

  このことからも、イワシタの熟成らっきょうは、乳酸発酵がしっかりと行われており、らっきょう漬独特の風味豊かならっきょうといえます。

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