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大根

この花は・・・大根
主な栄養素
・ビタミンC
・ビタミンP
・アミラーゼ
大根の皮の近くには「ビタミンC」や「ビタミンP」が含まれるので、毛細血管を強化し、かぜの予防効果が期待できます。また、大根には多くの酵素が含まれています。でんぷんを分解する酵素「アミラーゼ(ジアスターゼ)」は食べ物の消化を助け、胸焼けや胃もたれ、二日酔いなどを防ぎます。その他にも、タンパク質分解酵素である「プロテアーゼ」や「セテラーゼ」。脂肪分解酵素の「リパーゼ」、発がん物質を抑制する酵素の「オキシダーゼ」などがあります。これらの酵素は加熱に弱いので、大根おろしやサラダのように、生でとるのが効果的です。また、大根の葉はβ-カロテンやカルシウム、ビタミンCなどのビタミンやミネラルを豊富に含むので、捨てずに利用しましょう。
大根の原産地は地中海沿岸から中央アジアとされており、エジプトでは4000年以上前、ピラミッド建設の時代から食されていたそうです。日本では江戸時代から盛んに栽培されるようになり、以来何度も品種改良されてきました。
大根は千両役者
演技の下手な俳優のことを大根役者といいますが、これは大根の消化がよく、どんなに食べても“当たらない”ことからきています。一方で大根の生産量、作付面積は野菜の中で堂々のナンバー1。生でよし、煮てよし、漬けてよし。しかも栄養たっぷりな大根は、野菜の千両役者といえるでしょう。
大根の旬と種類
大根の旬は11月から2月ですが、栽培される地方などによって収穫時期や品種が異なります。現在主流となっているのは「青首大根」ですが、きめ細かい肉質とソフトな口当りでべったら漬に最適な「白首大根」、千枚漬で有名な「聖護院大根」、小型で辛みの強い「辛み大根」など、様々な種類があります。
知っトク情報
大根は部位により辛味や食感が異なります。先の部分は辛味が強いのでおろしや薬味などに、中央の部分はみずみずしく甘みも多いので、おでんやふろふき、煮物などに最適です。
購入後は葉の部分を根元から切り取り、葉はサッとゆでてから炒め物や濃い目に味をつけて、佃煮のようにして使いましょう。
白くて黒ずんでなく、ツヤがあり、あまり太すぎず、まっすぐに伸びているものが良いようです。葉がついている場合には、葉が黄色くなっていないもの。半分に切ってある場合には、断面にスがたっていないものを選びましょう。
葉を取り除いて新聞紙に包み、野菜室で縦に保存するようにしましょう。
監修:管理栄養士 金丸 絵里加
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