岩下の新生姜ミュージアム

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ライブ・イベント詳細情報

渋谷毅

7月4日(土)

イープラス

渋谷 毅 プロフィール

1939年東京生まれ。東京芸大作曲科に学ぶ。大学在学中にジョージ川口、沢田駿吾グループなどに参加。いずみたくの仕事も手伝う。

75年に自己のトリオを結成。1980年代後半からは、渋谷毅オーケストラを中心に活動。並行して、浅川マキ、酒井俊、高田渡、木村充揮、小沢健二などヴォーカリストとのセッション、レコーディングにも数多く参加している。1999年から始まった『エッセンシャル・エリントン』シリーズ3作は高い評価を受けた。

作曲家としては、1960年代後半より、歌謡曲、映画音楽、CM音楽などを手がけ、近年はNHKの子供番組「おかあさんといっしょ」にも多くの作品を提供。
2006年の『嫌われ松子の一生』では、日本アカデミー賞の最優秀音楽賞を受賞した。

公式サイト(ブログ):tShibuya blog

渋谷毅さんのスペシャル・ライブ開催に寄せて

岩下食品株式会社
代表取締役 岩下和了

私の人生を大きく動かしてしまった、最愛の音楽家。それが渋谷毅さんです。 ジャズ・ピアニスト、渋谷毅さんのことを語り始めたら、きっと分厚い本が出来てしまうくらい、特別な思いがあります。本当に素晴らしい音楽家です。

私が初めて渋谷さんの生演奏に触れたのは、96年の小沢健二さんのコンサート「lover」でした。あのオザケンが「この人のピアノでなければ」と共演を切望したことが深く納得できる、素晴らしい演奏でした。

そして、2005年に東京・西荻窪のアケタの店というジャズのライブハウスの老舗で、真夜中に、はじめてソロのピアノを聴かせていただきました。そのピアノは、私には、まるで小中学校の音楽の先生が教室で子供に聴かせているような優しい響きに感じられました。でも、ただ優しいだけではない。驚くほどの深みを感じ、また、奇をてらうようなことは何もしていない、あくまで自然体の演奏なのに、この世にこんな美しいものがあっていいのだろうか、一体、私は何を聴いているんだろうというくらいに、衝撃を受けたのです。

渋谷さんと長年共演されてきた浅川マキさんは、慎重に言葉を選びながら、渋谷さんのピアノを「非凡」という言葉で表現していました。まさに。ジャズ・ピアニストに、技巧の優れた演奏家は大勢います。でも、音楽って、体操競技ではありません。ある程度の技術はあるに越したことはないけど、それは音楽にとって、もしかしたら一番大事な「美しさ」とはあまり関係がないのかもしれない。そして、「美しさ」とは、それを人間が感じるものである以上、「人間らしさ」を究極まで見つめた結果生まれてくるもののようにも思います。だから、敢えて自然体。無理がない。

一聴するだけだと素朴にも聞こえる静かで優しいピアノが、実は、誰にも真似できない、誰にも似ていない、渋谷さんにしか決して弾くことのできない、自然でありつつ、この上なく美しいピアノであると感じるようになるまで、時間はそうかかりませんでした。まさに「非凡」なのです。

渋谷さんの音楽に触れていくと、「音楽とは、本当にいいものだ」と感じるようになります。「音楽」が特別なものに思えるようになる。そうなれば、人生が変わってきます。

渋谷毅さんとの共演を望む音楽家や歌手は星の数ほどいるように見受けます。渋谷さんのスケジュールは、日々、数々の優れた音楽家とのセッションで埋まっている。なぜ、渋谷毅さんが、日本の音楽シーンで、優れた大勢の音楽家達に、これほどに尊敬され、愛されているのか、その秘密を、ぜひ、ご一緒に目撃してください。

その意味も込めて、栃木市での初めての公演を、ソロ・ピアノでと、お願いしました。
でも、あくまで、自然体でいらしてくださいね。「ジャズは難しい」とか、構える必要はありません。気軽に、お楽しみください。
音楽は、日常とともにあるべきもの。誰もが、自然に楽しめるものなのですから。
日常の中に非凡な美しさを見出す。それが音楽の楽しみであることを、渋谷さんのピアノは教えてくれるのです。

お問合せ

本件に関する取材申し込み(お問合せ)はmuseum@iwashita.co.jpまで
メールにてお願いいたします。担当:小池(企画開発部)・野木(総務)
※必ず件名とご連絡先の記載をお願いいたします。

開館記念スペシャル・ライブ情報